自身のキャリアを考える際に、転職は大きな選択の一つです。
そのため、多くの方が不安や疑問を抱えていることでしょう。
エンジニア転職のための準備は何をすれば良いのだろう
エンジニア転職のポイントや流れを知りたい
本記事では
- エンジニアが転職を考える理由とその背景
- 転職の最適なタイミングと準備方法
- 転職時の失敗を避ける具体的な戦略
について解説いたします。
この記事を参考に、転職活動をよりよいものにしましょう!
エンジニア転職の理由と背景分析
エンジニアが転職する際の理由はどういったものだろうか?
キャリアアップや技術的挑戦、給与の向上
エンジニアの転職理由の1つ目に「給与や待遇の不満解消」と「スキルアップ・キャリアアップのため」が挙げられます。
給与や待遇への不満は、自身で捉えている職場への貢献と会社からの評価の間にギャップが生じる場合に強く感じます。その場合、転職活動を通して自身の市場価値を正確に把握したいと考えるでしょう。
スキルアップ・キャリアアップについては、日々同じ業務の繰り返しに自身の成長を感じられない場合に変化を求めます。独学も必要ではあるものの、業務を通して新しい技術やスキルを習得していく方が効率的であるため、転職を考えるのでしょう。
職場環境や人間関係の問題
エンジニアの転職理由の2つ目に「職場環境や人間関係の問題」が挙げられます。
厚生労働省の調査結果によると、転職者が前職を辞めた理由として「職場の人間関係が好ましくなかった」と回答したのが男性:8.3%、女性:10.4%でした。人間関係の悪化は業務のパフォーマンスを下げることに繋がりやすく、転職による解消を考えるのでしょう。
引用:https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/23-2/dl/gaikyou.pdf 「令和4年 雇用動向調査結果の概要」 厚生労働省
産業変化への対応
エンジニアの転職理由の3つ目に「産業変化への対応」が挙げられます。
コロナ禍の影響により、在宅勤務、リモートワークが急速に普及しました。影響が落ち着きを見せても、オフィスを縮小化しリモートワークを継続する企業が増えたことも1つの要因として考えられます。ITエンジニアは特にリモートワークへ適応しやすい職種であり、現在出社必須の企業に勤めている方がリモートワークへの切り替えを希望し、転職をするケースが増加しています。
エンジニア転職の理由と最適なタイミング、準備
エンジニアが転職する際の最適なタイミングはいつか?
経験年数と市場の需要を考慮したタイミング
ITエンジニアの転職市場変化として、数年前から30代・40代の転職が増加していることが挙げられます。理由は、30代が不足し組織の年代構成が崩れてきているからと考えられるからです。
その年代はリーマンショックや東日本大震災により新卒採用が大きく縮小していた頃であり、リーダーを担えるエンジニアの不足を中途採用から補おうとしています。
そのため、20代に比べて経験と技術力が豊富な30代と40代の採用機会が増加しているのでしょう。
下のグラフは経済産業省のIT人材の動向と推移に関する調査結果の報告です。
IT業界の人材不足はどんどん拡大し、2030年には約59万人の人材不足となると予測されています。
このことから、転職条件は厳しくとも30代と40代の転職は活発化していくと考えられます。
引用:https://www.meti.go.jp/shingikai/economy/daiyoji_sangyo_skill/pdf/001_s02_00.pdf 「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」経済産業省
スキルセットの強化と履歴書・職務経歴書の準備
職務経歴書は転職活動でもっとも重要なアピール道具です。
応募企業の採用担当へ効果的にアピールするために、記入すべき項目を以下でご紹介します。
項目 | 具体的内容 |
---|---|
担当したプロジェクトの概要 | どのような製品・サービスだったか、メンバー数などの規模、自身はどんな役割を果たしたかについて記入しましょう。 |
プロジェクトリーダー、プロジェクトマネジャーの経験 | リーダーやマネージャーなどのマネジメント経験があれば記入しましょう。 管理していたチームやプロジェクトの規模感と成果も具体的にアピールしてください。 |
業務の改善・効率化などへの取り組みと成果 | 現在の職場環境の改善や業務手順の修正で改善した経験について記入しましょう。 成果は数値で示せるとより良いでしょう。 |
技術以外の自己PR | 顧客折衝、外部パートナーとの交渉・調整、メンバー育成などの経験について記入しましょう。 |
参考記事
https://doda.jp/guide/syokureki/resume/it13.html
「Webサービス系エンジニアの 職務経歴書テンプレートと書き方ガイド」 doda
情報収集とネットワークの活用方法
転職活動を有利に進めるために、IT業界の動向やトレンド、求人情報についての情報を集めましょう。情報源は一つだけでなく、複数で活用すると幅広い情報が収集でき、選択肢が広がります。
転職サイト
商品やサービス、興味がある分野などのキーワードで検索すれば、該当する求人を閲覧することが可能です。
また、匿名で職務経歴や希望条件を登録しておくと企業からオファーが届く「スカウト機能」も便利なためおすすめです。
自分に興味を持つ企業を知ることで、自分の「市場価値」を推測できます。
転職エージェント
転職エージェントを活用することで、転職サイトでは公開されていない非公開求人についての情報が得られます。
これまでの経験やスキルをふまえたキャリア構築についての相談も可能です。自分でも想定していなかった分野に経験を活かせるポジションが新しく見つかるかもしれません。
また、この後の選考ステップでも履歴書や職務経歴書の添削、面接練習などのサポートを受けることができます。内定の確率を上げたい方におすすめです。
勉強会やSNSなど
勉強会やセミナーは多くのエンジニアが集まり、交流も盛んです。気になる企業の求人情報や、業界のトレンドについて探ってみましょう。
エンジニア転職理由の明確化と失敗を避ける戦略
エンジニア転職の失敗を避けるためにはどうしたらいいだろうか?
転職理由の明確化とポジティブな表現
転職理由が、不満や不安があり環境を改善することだとしても、そのまま伝えるだけで終わるのは望ましくありません。
それは、企業が応募者に対して「すぐに辞めてしまわないか」と疑念を持っている可能性があるためです。
不満がきっかけでも、そこから自身のキャリアを見つめ直したこと、それによって「これから何を目指すのか」「何をしたいと考えたのか」を伝えましょう。
また、転職回数が多い場合はどのような理由を付けるべきか悩む方が多く居ます。しかし過度に心配する必要はありません。なぜなら、IT業界は昔から人材流動が活発なため、企業側はあまり気にしない傾向があるためです。
ただし、転職毎に「何を目指していたのか」「どのようなスキルが身についたのか」などを説明できるようにしておかないと、「忍耐力がない」「飽きっぽい」という印象を抱かれてしまう恐れがあるので注意しましょう。
面接対策と自己PRの重要性
面接は応募企業の採用担当と直接言葉を交わし、お互いの雰囲気や人となりを感じる貴重な場です。採用の窓口が広がっているとしても、対策をしなければ採用まで到達できない可能性があります。
転職理由、志望動機、自己PRは必ず質問されるので準備しておいてください。
他の質問は職務経歴書、履歴書の深掘りをするものが多いので、2つの書類を読み込んでおきましょう。
プロジェクトの概要とともに自身が「どの工程に」「どの程度関わり」「どんな成果や効果が出たか」を自身の言葉で伝えることが重要です。
なお、新しい分野の挑戦で実務未経験の場合は独学で勉強していることがあれば、それも伝えてください。IT業界は、技術進化のスピードが速いため、「学び続ける姿勢」をアピールすることが重要です。
また、転職エージェントに依頼している場合は、面接練習やアドバイスの対応をしてくれる場合があります。不安な場合は相談してみてください。
以下の記事も面接対策の参考にどうぞ。
- https://type.career-agent.jp/knowhow/it_web/change_reason_engineer.html 「ITエンジニア面接で転職理由の上手な回答方法と例文を解説」type転職エージェント
- https://doda.jp/engineer/guide/it/004.html?argument=MC76WbSa&dmai=a64eec203abec5&cid=001004020053002&gad_source=1&gbraid=0AAAAADo4kc9MYwF2zclfn8vlZ4ASQcD8q&gclid=CjwKCAjwte-vBhBFEiwAQSv_xaURaZy7G28JhHE9cHZu7hWlduVRESfAG23-Yyv55xKeSnCt6o_tIxoCU44QAvD_BwE&gclsrc=aw.ds 「ITエンジニアの面接よく聞かれる質問と受け答えのポイント<回答例や逆質問例あり>
転職先選びのポイントと落とし穴
転職活動において「どの企業がいいかわからず適当に送っている」「転職できればどこでもいい」と迷いや諦めに陥っている方も少なくないでしょう。ここでは、エンジニアが転職先を選ぶときのポイントや、失敗しやすいケースをご紹介します。
転職先を選ぶポイント
開発しているサービス・プロダクト
エンジニアの中には、世の中をより便利にしたり興味のある分野のプロダクトを作りたいと思う方は多いでしょう。
最近はコロナ禍の影響によるリモート化など、労働環境・家庭環境の変化から興味の分野が変わった方も少なくありません。
応募先のサービスやプロダクトがおもしろい、チャレンジしたいと感じることは、パフォーマンスの向上ややりがいを感じやすいはずです。
組織構成や社員の雰囲気について
組織構成や評価制度の整い具合は企業規模や成長フェーズによって異なりますが、応募企業の状態を調べておきましょう。
例えば、フラットで担当者に裁量権があり「スピーディーに意思決定できる組織」なのか、段階やフローが定まっており「慎重に物事を運ぶ組織」なのかで、自身との相性次第でパフォーマンスが大きく変わります。
また、面接官や役員と面接中での会話を通してどのように働いているのかを確認しておくとよいでしょう。
成長できる要素があるか
エンジニアの中には、「もっと成長できる環境に行きたい」「レベルの高い仕事がしたい」と考えて転職する方が多くいます。
知的好奇心の高いエンジニアにとって、技術的な学びや挑戦の少ない仕事は退屈に感じるでしょう。
開発部門が使っているツールや、同僚となるエンジニアにはどんな人がいるのかを把握することをおすすめします。
年収や待遇
年収アップを希望し転職する方も多いでしょう。
年収の増加・減少は、現在の年収や家族構成などを考慮し、影響は許容範囲であるかを判断しましょう。
給与、業務内容(やりがい、興味)、身心への負荷など自身が優先したい項目や順位を考慮して合格ラインを定めることがポイントです。
失敗しやすいケース
転職準備が不十分
自己分析がなど転職準備ができていない場合、応募先に明確なアピールはできないでしょう。
後述の「転職成功のための具体的ステップ」の項を参考に、自己分析とキャリアプランの設定、転職理由の明確化、スキルの棚卸しに取り組んでください、
求める条件が多い・理想が高い
理想を高く持つのは悪いことではありませんが、いき過ぎると転職先を見つけにくくなるため注意してください。
転職先に求める条件は優先順位をつけ、妥協点も決めておきましょう。譲れないポイントを明確にすることで、納得いく転職先を見つけられるでしょう。
エンジニア転職成功のための具体的ステップ
エンジニア転職を成功させるための方法はどういったものだろうか?
自己分析とキャリアプランの策定
IT業界は進歩と変化が激しい業界です。ITエンジニアは常に自身の知見をアップデートし対応していくことが求められますが、闇雲に知識を詰め込んだりするだけではキャリアを積み上げていくことは難しいでしょう。
キャリアプランは自身が成長していく軸であり、方向性を定めるものです。以下のポイントに沿って、しっかりと自己分析をしながらキャリアプランを設定しましょう。
最終的に何をしたいかを明確にする
まずは何を目指すのかといったゴール地点を定めましょう。
目標を決めることで、具体的に何が必要になるかが分かりやすくなります。
現状を把握し、足りないものを知る
目指すべきゴールを明らかにした後は、自己分析とキャリアの棚卸しをしていきましょう。
これまで積み重ねてきた経験や実績を整理することで、自身の強みや特性を再確認できます。
自己分析は学生時代の記憶や思い出など自身を深掘りしていきます。自分ではよく分からない場合は、友人や家族に相談して客観的な意見を貰うのも効果的です。
ゴールまでのスケジュールを立てる
最終的なゴールと現状の把握ができたら、進みたい方向に必要なスキル・経験と比較して達成までの道のりを決めましょう。
現状のスキルが大きく不足している場合は、補う方法を考えなければなりません。
業界・職種別の市場分析と機会の探索
人材不足が問題視されているIT業界ですが、特に人手が求められているエンジニア職種があります。
ここでは、代表的な4種の職種についてご紹介します。
IoTエンジニア
IoTエンジニアは、電化製品や産業機器などをネットワークでつなぎ、遠隔操作することを可能にするシステムを扱います。
IoTシステムを運用するには、組み込み技術やハードウェアとソフトウェアの知識、ネットワークセキュリティの知識など、多岐にわたる知識とスキルが必要です。
IoTエンジニアとして活躍するなら、工程を全地的に理解し、幅広いIT知識と技術を身につけることが求められます。
AIエンジニア
AIエンジニアとは人工知能の開発を担います。
具体的には、機械学習やディープラーニングなどのAI技術を活用し、人間のように判断と学習が行えるソフトウェアやシステムを扱います。
最先端技術であるAI技術分野は、人材不足解消に向けて更なる技術発展が求められています。
クラウドエンジニア
クラウドエンジニアは、クラウドサービスの設計、システム構築、保守・運用を担います。
求められるスキルはクラウドプラットフォーム技術やネットワーク関連の知識が求められる業種です。
近年クラウドがますます普及してきており、インフラのクラウド化が進められていくため、クラウドエンジニアの需要は高まっていくと予想されます。
セキュリティエンジニア
セキュリティエンジニアは、情報セキュリティに関する技術を扱います。企業や組織が保有するデータやシステムを、サイバー攻撃から守っています。
近年はサイバー攻撃も複雑化してきています。セキュリティエンジニアは情報セキュリティに不可欠とされています。
エンジニア転職活動の実行とフォローアップ
エンジニア転職の具体的なプロセスはどういったものだろうか?
ここからはITエンジニアの転職活動について、各選考段階でのポイントや効果的なアプローチを解説します。
事前準備
エンジニアの中途採用市場は活発傾向にありますが、理想通りの転職をするためには事前準備が重要です。
先にキャリアプランを設定しておき、「この転職で実現したいキャリアプランは何か」を考えます。現在とは違う分野に強い企業で知見を広げるか、または同じ分野でもより規模が大きく待遇が良いところに移りたいなど転職する目的を具体化します。
また、「情報収集とネットワークの活用方法」の項を参考に業界の動向やトレンド、求人情報についての情報を集めておきましょう。
応募書類の作成
企業へ提出する履歴書と職務経歴書を作成します。
職務経歴書では以下の項目を記載しておきましょう。
項目 | 具体的内容 |
---|---|
担当したプロジェクトの概要 | どのような製品・サービスだったか、メンバー数などの規模、自身はどんな役割を果たしたかについて記入しましょう。 |
プロジェクトリーダー、プロジェクトマネジャーの経験 | リーダーやマネージャーなどのマネジメント経験があれば記入しましょう。 管理していたチームやプロジェクトの規模感と成果も具体的にアピールしてください。 |
業務の改善・効率化などへの取り組みと成果 | 現在の職場環境の改善や業務手順の修正で改善した経験について記入しましょう。 成果は数値で示せるとより良いでしょう。 |
技術以外の自己PR | 顧客折衝、外部パートナーとの交渉・調整、メンバー育成などの経験について記入しましょう。 |
参考記事
https://doda.jp/guide/syokureki/resume/it13.html
「Webサービス系エンジニアの 職務経歴書テンプレートと書き方ガイド」 doda
面接対策
先述の「面接対策と自己PRの重要性」の項を参考に面接対策をしましょう。
内定~退職~入社
内定が出て入社意思を応募企業へ連絡したら、在籍企業に退職意思を伝えます。
引き留められる場合もありますが、次の入社先が決まっていることと引き継ぎのにかかる期間をはっきりと伝えれば基本的には受け入れてくれるでしょう。どうしても退職交渉がうまく進まないときは転職エージェントや退職代行サービスを頼ることができます。
エンジニアの転職に関する理由のまとめ
今回はエンジニアの転職について、以下のポイントを解説いたしました。
- エンジニアが転職を考える理由
- 転職を成功させるための最適な準備とタイミング
- 転職時の失敗を避けるための具体的戦略
まだまだニーズが高まるITエンジニアへ少しでも興味があり転職を考えている方は、この記事を参考にしてください。
エンジニア転職理由に関するよくある質問
エンジニア転職時の履歴書・職務経歴書の書き方は?
職務経歴書は転職活動でもっとも重要なアピール道具です。
詳細は、「転職活動の実行とフォローアップ」の項を参照ください。
転職面接で自己PRを効果的に行う方法は?
まず、自己分析とともにキャリアプランを設定します。その中で、自身の理想像と現状とのギャップ、必要なスキル、強みや弱みを把握できます。次に、転職活動の中で実施した企業分析から得た理念や社風、業務状況といった情報から企業が求める人物像や大事にすることを導きます。
企業の求める人物像と自身の特徴の共通する部分をアピールポイントとしましょう。
SESやSIerといった業界での転職のメリットとデメリットは?
IT技術の発達によって、SES(System Engineering Service)とSIer(System Integration Engineer)という契約形態が注目を集めています。SESは、クライアントの企業に対しインフラ構築やソフトウェアとシステム開発などの技術を提供するサービスのこと。SIerは、システム開発や情シスの構築、導入、保守業務を行う企業を指します。
SESで働くメリット
・多様な企業での仕事を経験できる
・経験の浅い人でも採用されるチャンスがある
・残業時間が少ない傾向
SESで働くデメリット
・年収が低い
・業務内容がクライアントやプロジェクトによって異なる
SIerで働くメリット
・大規模プロジェクトに携わることができる
・年収が高い
・IT以外のスキルも習得できる
SIerで働くデメリット
・最新技術を学びづらい
・実装スキルの習得が難しい
エンジニアとしてのキャリアパスはどのように考えるべきか?
以下に紹介するエンジニアの主なキャリアパスから興味のあるものを目指すのはいかがでしょうか。
スペシャリスト
スペシャリストとは特定分野の知識やスキルを追求して身につけ、技術リーダーとしてチーム内で発生した技術的課題を解決していくエンジニアの代表的なキャリアプランです。
1つのことに集中してとことん極めたいという方に向いており、長く現役としてプログラミングに携わりたい場合におすすめです。
ゼネラリスト
ゼネラリストは、スペシャリストとは逆に幅広くさまざまな分野について理解し、プロジェクトの進行管理を任されます。好奇心旺盛で、多くの分野に触れたい方におすすめです。
マネジメント
マネジメントは、スペシャリストやゼネラリストとして経験を積んでから進む方が多いキャリアプランです。
エンジニアの経験に加えてマネジメントスキルを習得し、プロジェクトリーダーやマネージャーといったマネジメント職に就くことになります。管理職エンジニアは組織では出世の王道コースといえるため、確実なキャリアアップを目指していくことができます。
フリーランス
近年では、エンジニアとしての実務経験を積んだ後にフリーランスとして独立するというキャリアプランも増加しています。組織に縛られずに自由に働き方を実現できるため、自身のスキルや実力次第で大きく収入を増やすことも可能です。
転職市場でのエンジニアの需要と未来の動向は?
業界のテクノロジーは日々進歩しており、さまざまな企業や分野での活用が広がっています。IoT、AI、クラウドシステム、ビッグデータなど、高度な技術力とスキルを持つエンジニアの需要が高く、人手不足が今後も拡大していくと予想されます。優秀な人材確保のため高い報酬を出す傾向があり、収入アップのチャンスは豊富と言えるでしょう。
また、人手不足拡大に拍車をかける要因として、ITエンジニアの高齢化が挙げられます。現在30代〜40代の割合が多いエンジニアですが、2030年では減少して50代以降の割合が増加すると予想されています。技術者の高齢化が進むと、技術進歩のスピードに追いつけなくなる可能性が問題視されています。